楽しさと美味しさと笑顔を提供 農業を通じた地域貢献 東野 梅花園 代表 阪上芳孝 様

楽しさと美味しさと笑顔を提供 農業を通じた地域貢献 東野 梅花園 代表 阪上芳孝 様
東野 梅花園 代表 阪上芳孝 様

■プロフィール

兵庫県伊丹市出身。伊丹北高校を卒業後は大学へ進学。企業に入社するため就職活動をしていたが、悩んだ末に江戸時代から代々続く実家の梅花園を継ぐことに。植木や盆栽をつくる一方、オリーブやレモン、新たな盆栽の制作に取り組む。またサツマイモ栽培にも力を注ぎ、平成26年に近隣農家の仲間と「東野サツマイモ研究会」を立ち上げ、より一層の品質向上に取り組んでいる。JAの食農先生の活動をはじめ地元の小学校の環境学習に協力し、サツマイモ栽培の指導や食育にも力を注ぐ。スポーツは高校時代テニス部に所属。社会人でラケットボールにハマり、現在も日々のトレーニングを欠かさない。

「住宅街にある農場」伊丹ならではの景色

スーパーや商業施設、飲食店など、生活に必要なものがほとんど揃っている便利な街・伊丹市。空港もあり、大阪や神戸にも出やすく、その利便性の良さに伊丹から出ない人も多いという。そんな街も、昔は田んぼや畑が多かったのは地元の人なら周知の事実。今もその歴史は守られており、車や自転車を走らせると時々現れる田んぼや畑の景色はとても美しく、そして丁寧に保たれている。取材時は阪上社長が通っているグンゼスポーツの仲間の方々とのお芋ほり。参加者の方々はスポーツウエアなどの動きやすい恰好を身にまとい、談笑しながらお芋ほりを楽しんでいた。参加者の終始楽しそうな笑顔は、阪上社長が作り上げている話術や雰囲気だとすぐに感じとることが出来た。

サラリーマンを目指していたが心変わりした出来事

学生時代の話を聞くと、いかに楽しさを重点において生活を送っていたかがよくわかる。
阪上社長が当時目指していたのはサラリーマン。格好良いスーツを身にまとい、良い車に乗って華々しい生活をすることを夢見ていた。そのため農家の息子なら高校卒業後に実家を引き継ぐのが通例だが、阪上社長は大学へと進学した。そして憧れていた華やかなサラリーマン生活を求め、就職活動に精を出していた。
しかしそんな中、友人の親が亡くなるなどの悲しい出来事が相次いで起こる。その時に自分の親のことや今後の人生を立ち止まって考えるようになり、自問自答の日々が続いた。悩みに悩んだ末、思い描いていた未来とは違う、目の前にある歴史ある実家の梅花園を引き継ぐことに。この選択こそ阪上社長にとって人生のターニングポイントだった。

農業にやりがいを感じた瞬間

最初は苦労と苦悩の連続だった。暑い日には滝のような汗を流し、雨の日にはずぶ濡れになり、毎日が泥だらけ。スーツではなく作業着、ビル街ではなく畑の中…夢見ていたサラリーマンの自分が時に脳裏をよぎる。農業の何が楽しいのかなかなか見いだせず、心の抵抗は続き、全てをマイナスにしか感じられなかった。しかしある時、頑張って耕してきた畑でとても綺麗な花が咲いた。あまりの綺麗さに感動し「この感動のために自分は頑張っていこうと決めた」と阪上社長は振り返る。苦労した後に感じるこの達成感は、アスリートたちが結果を残した時に感じることと同じ。結果を出すために努力を惜しまず練習に励む選手達同様、阪上社長も綺麗な花を咲かせるという結果を出すため、そして収穫を楽しみに待っている多くの人々のために汗水流して日々の努力を怠らずに働いている。

衝撃的な出会いと活発的な取り組み

最近メインで栽培しているのは、今回のお芋ほりでも収穫された「シルクスウィート」

甘くて舌触りがよいと評判で、阪上社長も初めて食べた時にサツマイモの概念を覆すほどの美味しさで、「本当にサツマイモなのか?」と驚いたという。この美味しさを知ってほしいと、ファーマーズマーケット スマイル阪神への出荷や地域の学校給食に提供している他、観光農園でのお芋ほり体験や食育の受け入れも行っている。他に干し芋の加工の挑戦や、農家として生産・出荷する一方で、JAの食農先生として地元の小学校の環境学習に協力するなど、農業を通じた地域貢献に全力を注ぐ。子供たちとの触れ合いを通じて、より良いものを、美味しいものを作りたいと欲が湧いてくるという。「USJよりも楽しめるように」様々な工夫を凝らし、時に面白いトークを挟みながら、農業を楽しく伝えてくれる。地域の人々の笑顔や美味しいという言葉こそ、阪上社長の毎日の活力となっている。

もう一つの夢「全日本優勝」

個人として長年心に秘めた思いがある。それは社会人になってから始めたラケットボールで全国制覇をすることだ。実は最初、スポーツジムには軽い気持ちで入会した。しかしそこにはトレーニングに対して真摯に真剣に向き合っている人達ばかり。ラケットボールは周囲がとても強く、次々受ける衝撃に心を奪われ、気づいたら真剣にトレーニングに励んでいた。特に体幹トレーニングを始めてからは15歳くらい若く見られることもあり、結果が出ることに喜びを感じながら、ラケットボールでの全日本優勝を目指している。

取材後記

今回は初めて土の上での取材。参加者の方々に気を配りながら合間を見て取材に応じて下さり、とても視野が広いからこそ様々な活動が出来るのがよくわかりました。農業に対しての熱い思いを語る一方で、自分の話は自虐的で面白く語られるため、文章に表現することには他の方より若干苦労しました(笑)阪上社長、この度はありがとうございました!

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